ダイヤモンド買取の前に。カラーコーティングという加工処理について。

ダイヤモンド買取や、その他のダイヤ流通市場において、カラーダイヤの需要というのがあります。 カラーダイヤとは、文字通り色味のあるダイヤモンドです。 これには天然に産出されるカラーダイヤと、人工的に色味を施したものがあり、前者はファンシー・カラー・ダイヤモンドなどと呼ばれ、人気の色味のものは、非常に希少で高価なものとなります。後者は、比較的安価に入手できますが、本物のダイヤモンドにカラーを施すわけですから、人工的といっても偽物のダイヤではありません。

ダイヤモンド買取市場で多く見られるカラーダイヤの多くは、こうした人工的にカラートリートメントをされた、通称トリートメント・ダイヤがほとんどといっても良いでしょう。天然のカラーダイヤでクオリテイーの高いものは、ダイヤモンド買取以外の市場においても、レアアイテムであり、出会えたら幸運とさえ言われるほどです。

人工的にカラートリートメントを施す手法については、大きく分けて二通りあります。 ひとつは、高温高圧や、放射線照射などによるもので、ダイヤの結晶構造に変化を与え、色味を変えてしまう技術です。

そしてもうひとつは、カラーコーティングと呼ばれる手法です。 これは、主に被膜をコーティングすることで着色するという技術です。 金メッキ加工などと同じように、薄い被膜を貼り付けることで、ダイヤ表面に色味を持たせるわけです。 被膜ですから、当然キズが付くなどして剥がれるリスクがあります。

また、強酸に弱いという特徴もあり、耐久性という部分は、この手法の弱点でしょう。 近年、ピンク色のカラーダイヤにおいて、このカラーコーティングを用いたものが多く出回っているとされますが、これはピンクダイヤが産出されることで有名なオーストラリアのアーガイル鉱山で、その供給量が低下していることが一因ではないかと推察することができます。

カラーコーティングは、ルーペで見ることで判別可能と言われていますが、小粒のメレダイヤ(0.1ct以下の小さなダイヤ)などでは見えにくいので、注意が必要です。他の方法による鑑定と合わせることも必要かもしれません。

人工的に着色加工したダイヤは、カラーダイヤの需要が大きく、天然ものの供給が少ないという状況においては、重要なアイテムとなります。 ダイヤモンド買取を含む市場では、これらの取扱いは今後も増えるものと予想されます。 大切なのは、こうしたダイヤについて、品質の劣る代物であるというようなイメージを持つことではありません。 それがどういったダイヤであるかをきちんと把握しておくことです。 ダイヤモンド買取などを利用する前に、ダイヤの正しい情報を持っておくということです。