ダイヤモンド買取の歴史知識。ペルシア語で光の山を意味する世界最古のダイヤモンド

ダイヤモンド買取の歴史知識の中には、世界最古のダイヤモンドに関する都市伝説もあります。ペルシア語で「光の山」を意味する「コ・イ・ヌール」は、歴史上、その名を記された世界最古のダイヤモンドとされ、その命名の経緯や、現在の利用に至るまで、数々の都市伝説を残す物です。

コ・イ・ヌールに纏わる都市伝説は、そのルーツに始まります。ある説ではインド神話「マハーバーラタ」に登場する伝説のダイヤであると、そしてまたある説では5000年前にインドのゴルコンダで発掘された巨大原石であったとされます。元々、インドにあったと推察できるコ・イ・ヌールが、どうして今はペルシア語を由来する名前で呼ばれているかについて、今だ明らかではありません。しかし、これにも興味深い都市伝説があります。

コ・イ・ヌールと推察できるダイヤが記録に登場した最古の例は、ムガル帝国初代皇帝の自伝「バーブル・ナーマ」の中に記された入手の経緯にあります。以来、コ・イ・ヌールは代々の皇帝に継承されました。しかし、18世紀初期のペルシア王国との戦いの中、敗れたムガル帝国は、首都デリーにペルシア軍を入城させざるを得なくなります。

この時、後宮の女性の1人がペルシア王に、皇帝がターバンの中にコ・イ・ヌールを隠している事を告げました。ペルシア王は、当時友好の風習であったターバン交換を利用してダイヤを入手し、その大きさと形を見て「コ・イ・ヌール(光の山だ)」と歓喜の声をあげたと言われます。これが由来でコ・イ・ヌールの名が付いたとされるのです。

また、コ・イ・ヌールには「所有する男性には不幸を、女性には幸福をもたらす」という都市伝説も残されてます。確かに歴史上、所有した王達は裏切りから破滅に至る事例が多くあります。インド最後の所有者はシク王国のランジート・シング王でしたが、彼の崩御直後、シク王国の領土はイギリスの植民地となり、コ・イ・ヌールも東インド会社を通じてイギリスのヴィクトリア女王へと献上されました。

以来、イギリス王室に受け継がれるコ・イ・ヌールですが、ヴィクトリア女王は崩御を前にして女性だけが着用するように遺言したとされます。代々、イギリス王室の女性が着用してきたコ・イ・ヌールは、現在、現在はエリザベス女王の母にあたる、エリザベス王妃の王冠を飾る宝石として、ロンドン塔で公開されているのです。

ダイヤモンド買取の世界では、ダイヤに纏わる都市伝説が少なからず知られているものです。特に、歴史に名をダイヤには都市伝説がつきもので、コ・イ・ヌール以外にも、ダイヤモンド買取の世界で知られる有名ダイヤは何かしらの都市伝説が語られます。実際のダイヤモンド買取の査定の場では、ダイヤモンド買取の査定員がダイヤ毎の都市伝説を踏まえた査定を行う事はまずありません。しかし、ダイヤにまつわる様々な都市伝説は、ダイヤに携わる人間であれば自然と耳に入るものです。